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ヴィ トン 長財 布新作編集

(そうだね。それは助かるよね)  ここはお互いの為にも姫路さんに頑張ってもらおう。 『おげあ|あ《゛》あ《゛》あ《゛》──』 『うぅぅ……っ! うー……っ!』 『……姫路、大丈夫。怖くない。こんなのは作り物』  姫路さんと霧島さんの気配が遠ざかっていく。あんなに頑張ってチェックポイントに着いたのに、可哀想に。 「だってさ、雄二。僕らって優しいらしいよ?」 「初耳だな。お前ほどじゃないにしろ、俺も自分は硬《こう》派《は》なクズだと思っていたんだが」 「そうだよね。僕も雄二ほどじゃないけどちょっとはダメ人間の自覚はあったんだけど」  というか、クラスメイトの殆どがダメ人間だ。 「まったく、姫路さんも勿体ないことをするよね。あんなに苦労したのに、僕らの為に台無しにしちゃうなんて」 「だな。こんな遊びでムキになることなんかないのにな。勿体ねぇ」 「だよね」  本当、勿体ない。あんなに歯を食いしばって、一生懸命頑張っていたのに。 「んじゃ、行くか明久」 「うん。悪いね雄二」 「またお前に貸しが増えたな」
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