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2015-02-06 23:48    ビトン財布
 昭和四年に誕生したカジノ・フォーリーに刺激された東京は、年ごとにレビューが盛んになり、昭和六、七年にかけて映画館はむろんのこと、小劇場に至るまで、五、六人のレビュー団を出さないと、客の入りにひびくというほど流行した。  二村定一の電気館レビューをはじめ、河辺キミオを中心とした東京少女歌劇、高田雅夫舞踊団、川上貞奴の舞踊団、日活映画チェーンを巡演する日活レビュー等、これらに共通するのは、どこも浅草オペラの出身者たちであったことだ。映画がトーキーとなり弁士と共に失業した楽士達は、これでいくらかすくわれたのである。  そして、ここから素晴しいジャズメンたちも生まれだしたのであるが、上海帰りという箔だけのジャズメンもいた。特にエノケンは物すごくレビューに情熱を注いでいる。外国航路の商船の楽士から直接買い取っていた海外の新しい曲のスコアを、らくに演奏できるミュージシャンを集めたバンドを手中にしたのと、レビュー作家として燃えていた菊谷栄が重なったからだ。  しかし、日本におけるレビューの歴史は昭和二年九月、宝塚少女歌劇団(現在の宝塚歌劇団の前身)の「モン・パリ」(岸田辰弥作)がレビューと名乗ったのに始まる。その後、新進気鋭の作者白井鉄造の「パリゼット」「セニョリータ」そして「サルタンバンク」の東京公演を観た大町竜夫と菊谷栄は、佐藤文雄に、是非これを男女混成レビューにしてピエル・ブリアントで上演したいと申し出た。佐藤文雄は二村定一を誘って見にゆくと、二村定一もすっかり乗って帰りには主題歌を口ずさむ程だった。  佐藤文雄は早速白井鉄造を訪ねて、上演許可をお願いすると、台本と楽譜は貸せないが真似することは承諾しますと言われたので、公演中に二回菊谷栄と二村定一と音楽部の栗原重一らを見に行かせ、音楽をすっかり採譜してしまい、菊谷は場割からストーリー、衣裳デザインに至るまで必要なところをメモして、男女混成レビュー「サルタンバンクの娘」に仕立て直したそうだ。  現在ではとても考えられないようなことだが、当時はこういう乱暴なことがまかり通っていた時代であった。  昭和七年の四月、浅草オペラ館で宝塚の女性だけのレビューに対抗し、ピエル・ブリアントでは男女混成のレビューにして上演すると、大人気、大評判をとり、菊谷栄のレビューに対する情熱はますます燃え上るのである。 �エノケン!!�と客席から声がかかるようになったのは、この頃からだったという。それまでは�ケンちゃん�とか�ケン坊�だったかけ声が、新しく�エノケン�というニックネームをお客がつけだした。しかし、このニックネームを当人は終生すきになれなかったので、舞台以外で面と向っていわれると、いやな顔をした。  三、胸部は乳房以下を露出すべからず  四、片方の脚といえども、股下近くまで肉体を露出せざること  五、照明にて腰部の着衣を挑発的に照射すべからず  六、腰部を前後左右に振る所作は厳禁す  七、客席に向い脚を上げ、ふとももが継続的に観客に見ゆる所作をなすべからず  八、「静物」と称し全身に肉じゅばんを着し、肉体の曲線を連想させる演出は厳禁す  ピエル・ブリアント文芸部の和田五雄が、「月刊エノケン」(昭和九年十月)に、�その筋からお叱りを受けた話�を書いているが、「紺屋高尾」で、この芝居のヤマ場である高尾|花魁《おいらん》の居間は全部カット。「議会混線テレヴィジョン」という国会の様子をレビューにしたらば上演禁止。当時新聞を賑わした校長疑獄を扱った「校長先生」、これも上演禁止。 「喫煙室」では若い燕が奥様と呼ぶのがいけない、姦通罪を犯していることになるから削除せよ、というのでマダムと呼ぶことに訂正して許可を受けたのに、青年役の役者が、うっかり日本語で「奥様」と言うや早速、明朝九時出頭すべしと命令を受け、作者と演者二人して出頭、「意味が同じなのでついうっかり……」と演者があやまっても、金五円也の科料をとられた、永井智子のときは科料なしだったのに、男優と女優では扱い方が違った。 「ターザン」上演のときは、急にエノケンの注文で脚本を書き直し、上演前に届けようと清書しているうちに時間がきてしまい、運悪くその筋の臨検を受けた。認可本とは違った芝居をしているのだからたまらない。実に堂々と、内務省、警視庁の印がいかに重大であるか、しかもそれを無視した罪の重大さを力説され「明日榎本健一、柳田貞一、中村是好、和田五雄は、警視庁保安課へ出頭すべし」と申し渡された。  改訂本は出来上っていることだからと涙を流しながら三拝九拝し、自分の書き上げがおくれたばかりに、幹部俳優まで出頭させることは許してほしいと和田五雄は願ったが、血も涙もない担当官はサッと引きあげて行ってしまい、和田五雄に対し�ターザン上演について違反の事あり、罰金参拾円也�の通告がきたそうだ。