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2015-02-04 02:43    長財布 ブランド
 かちかち、と天明は笑顔《えがお》で歯を鳴らした。  鶴亀山《つるきやま》公園はもともと町の人々がスポーツを楽しむために作られた場所で、「公園」と言ってもサッカーや野球ができる大きさのグラウンドを金網のフェンスが囲んでいるだけだった。  普段《ふだん》ならバックネットの見えるあたりに、今日は大きなステージが設置されている。グラウンドは大勢の人々でごったがえしているが、「皇輝山《おうきざん》天明ショー」を見に来たわけではなく、その後から始まる花火大会を待っている人たちがほとんどだった。 「……もうちょっとステージに近い方がいいのかな」  と、裕生《ひろお》は言った。四人ははぐれないようひとかたまりになって、グラウンドに足を踏み入れていた。立ち止まっている人の群れをかき分けて前へ進もうとすると、不意に佐貫《さぬき》に肩をつかまれた。 「あのな、裕生」  佐貫は葉《よう》に聞かれないように小声で話しかける。 「あまりステージに近づかない方がいいんじゃねえか」 「どういうこと?」  裕生が尋《たず》ねると、佐貫も首をかしげる。 「俺《おれ》にも分かんねえけど、なんかちょっとこう……イヤな予感みたいなのが」  その時、グラウンドを囲んでいた水銀灯が消えて、代わりにステージを照らすライトが点《つ》いた。暗がりにパイプで組まれた即席のステージが浮かび上がる。なにが始まるのかとグラウンドにいた人々もステージの方を振りかえり始めた。 「……あっ」  不意に裕生たちの背後《はいご》にいた葉が声を上げた。  一瞬《いっしゅん》だったが、間違いなかった——確《たし》かに葉《よう》はカゲヌシの気配《けはい》を感じた。  彼女はあたりを見回した。しかし、これだけの人出でどこに契約者がいるのか、分かるはずがない。