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「どう思う?」  相手はなおもいった。 「何が?」 「そのライフルさ」 「いいライフルだよ。ドイツのスナイパーG3によく似ているが、口径はあれより大きいね」 「やっぱり大したものだ。東洋には、昔とった杵柄《きねづか》という諺《ことわざ》があるが、こういう場合のことをいうんだ。そいつは、G3の七・六二ミリを七・九二ミリに改良した新型だよ」 「そうじゃないかという気がしていたよ。公表されていないが、去年78型がひそかに開発されたという噂《うわさ》は聞いていたんだ。しかし、これでも距離が遠いと、防弾ガラスに負けるだろうな」 「何メートルなら有効だと思う?」 「そうだな。確実を期すなら、せいぜい五十メートルだろう。それに、こいつは特殊金属を使っているせいだろうが、重量が軽い。だから発射の反動で照準が狂いやすい。引金張力からいって、威力は絶大かもしれんが、命中率は落ちるはずだ。もっとも、あんたは自信があるんだろうが……」 「まァね」 「競技会に出たことはあるかね?」 「公式の試合には出たことはないが、非公式にやったことはある。大口径ライフルのフリーだが」 「何点だった?」 「千百九十八点」  相手は事もなげにいった。  口径八ミリ以下のライフルで、三百メートル先の標的に向い、伏射、ひざ射、立射で各四十発。合計百二十発を撃つのである。標的は、10点の黒丸が直径十センチ、以下9点が二十センチとなり、一メートルで1点である。 「世界記録と同じじゃないか。オリンピックに出ないのか」 「冗談はよせよ。あれはアマチュアのやることじゃないか」
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